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北京などの華北地方は、粉文化圏だそうで、華南地方の米文化圏と対峙している。華北地方には、小麦粉やトウモロコシの粉を使った様々な食べ物がある。餃子もその一つで北京を代表する料理とも言える。
日本の餃子と大きく違う点は、北京では基本的には水餃子であること、もう一つはおかずではなく、主食として食べられるということである。
また、中に入っているものの種類のバリエーションは日本よりも遙かに多い。基本的には何でも入っているものが存在する。椎茸と野菜入りとか、豚肉、野菜、卵入りとか、種類は多い。
日本人的には餃子と言えば店に行って最初にカリッと焼けたものを、ビール片手に食べると思っていたが、こちらでは主食として最後の方に出てくるものだ。
しかも水餃子なので、カリッと軽くビールのおつまみという訳ではなく、主食として食べられるだけあってもっちりとした水餃子の皮がついているので、結構なボリュームだ。
ではおいしくないかというと、かなりおいしい。日本の餃子とは違う食べ物としておいしい。でも、ちゃんとしたレストランで最後に主食として食べるのでなく、餃子専門店でビールでまず餃子からというのが好きだ。
西単にある「天津百餃園」に行った。各皿は2両(1両は50g)、だいたいどこでも注文は2両からというところが多い。値段は特殊な高級食材を頼まなければ、1両は10元(約150円)以下。
2005年にブッシュ大統領夫人のローラさんが来たのが売りのようでメニューに写真も使われている。
観光客が多く訪れる有名店なので、個室が多い。また個室をとる以外には予約は出来ないので、運が悪いとかなり待たされるそうだ。