三里屯は北京の東部、第三環状道路の内側にある。すぐ西にはサッカー会場で有名な工人体育場があり、北側に大使館街があることもあり、周辺は緑豊かなエリアである。
ここには、台湾資本の太平洋百貨店とい高級デパート、昨日書いた三里屯ビレッジというショッピング・センターが高級な買い物の場所としてある。一方で、秀水街というニセモノを売っている市場がビルになった場所が他の地域にあるが、 三里屯にも雅秀服飾市場というニセモノの衣類をたくさん売っているビルが、三里屯ビレッジに西隣にある。裏通りには外国人相手の海賊版DVDを売る店がいくつも軒を並べている。
レストランなどもピンキリで、かなり高級な店から屋台までなんでもそろっている。
多くの人はバスや地下鉄でタクシーで訪れるのだろうが、周辺には日本で言うマンションなどがたくさんあり収入の高い人や外国人がたくさん住んでいる。この人たちが、この夜の街の重要な住人であろう。次いで新しい街を目指してやってくる若者。
また、三里屯の中心あたりに、入り口を武装警察が守る外交公寓というマンションがあり、外交官や海外メディアの住居となっている。最近では外交官やメディアでなくても住める。外交官でもメディアでもないアメリカ人の友人を。別の外交公寓に訪ねた時、入り口で武装警察が中に入れてくれず何分も説明して、パスポートの提示も要求された。
その時点では知らなかったが中国では外国人はパスポートを常時携帯しなければいけない。ともかく5分以上もかかって突破して友人のアパートにたどり着いた。だが、中国人の知人はどうしても門から中には入れなかった。仕方なく住人である友人が門まで足を運んで、武装警察に説明してやっと中に入れたということがあった。
たぶん、三里屯の街の成り立ちは、外交公寓とかに住む外国人向けの店やバーが少し出来て、だんだん発展して、今のような若者の街ができあがったのだろうと想像している。
古い胡同に写真を撮っていると生活の場に土足で踏み込んでカメラを振り回しているような感じが自分でもするので、気分的には三里屯のほうが写真を撮っていてやましさは感じない。