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週末に散歩に行った牛街の写真を何度かに分けて紹介する。牛街はイスラム教徒の街で、天安門から南西にタクシーで15分くらい行った場所。北京人の同僚に聞くと、昔は漢民族の人が近づくと石を投げて追われたそうだ。今は何の問題もないということで、タクシーで近所まで出かけて周辺を歩いてみた。

特に他の街と変わったこともなく、あまり違いは感じなかった。イスラム教徒の北京人も北京になじんで同じように暮らしているということだろう。話ではイスラム教徒だけでなくいろいろな人が今は住んでいるそうだ。

菜市口という場所は、清の時代の処刑場らしいが今はそれらしいものは当然ない。

週末は暖かかったので、果物屋もご覧の通り。

この辺りは再開発のために立ち退きになったのか人通りはあまりない。

無人らしき家が立ち並ぶ中に人の気配もある。

壁に白く書かれているのは撤去とか破壊するという意味の言葉だそうだ。

時々人とすれ違う。

平屋の家の中に低層のビルや工場なども混じる。

どこもかしこも撤去だ。

この一角の周辺はすでに再開発が終了しているのか、高層の住宅に取り囲まれている。
刀削麺の店。牛街だからといって全員がイスラム教徒という訳でもないのだろう。

うち捨てられたような家の中にも人の気配のする家もある。

オリンピック前にはきっと更地になっているのだろう。

北京は古い胡同を再開発してどんどん新しいビルを建てている。これで古くて劣悪な(もし今まで劣悪だったら)住環境から市民が新しい快適な住宅を得られるのであればこんな良いことはない。
どんな問題がここにあり、立ち退き先や住民が補償を受けられたり、権利がどう守られるのか、まったく分からないので、ただぼんやり古い街が消えていくことだけ考えて歩いていた。
