昨日の景山公園の散歩の続き。
昨日の花はライラックと
お気軽な外国人はそんなことに関係なく、物見遊山の散歩を続けます。 故宮の正面の、景山公園の南門ではなく、東門をでて故宮の方向に向かう。歩道のそばの細長い遊歩道から賑やかな鳥の鳴き声が聞こえてくる。
この時期によく見かける景色が見える。公園でペットの鳥を木の枝にかけて鳴き声を楽しんでいる人と、こちらは一年中だが将棋やマージャン、トランプをしている人たちだ。
この人たちはこれを同時にやっている。鳥の鳴き声がうるさいほどだし、ライラックの花の色、新緑それと木漏れ日の光のせいで、まるでルノアールの絵を見ているような感じだ。
こちらのお二人は鳥について話しているようだ。
道路を反対側に渡ると故宮のお堀端だ。こちらも、桃と桜のような木が満開だ。
花だけではなく、木々の新緑も輝いている。
夏のような日差しが降り注ぐ。半袖、短パンで歩きたい気分だ。
風もなく水面は鏡のように静かだ。
同じ場所から数ヶ月前に凍った水面を撮ったが、あれから三ヶ月ほどたったのだろうか。遠い昔のような気がする。
右手の山の上に万春亭が見えている。靄がなければ、正面にCCTVのテレビ塔が見えるが見えない。左の遠くの建物は故宮の北の端の神武門。
この辺りから、北池子大街(ベイ・チ・ズ・ダ・ジエ)という通りに入る。 夏には緑の並木の静かな通りだ。学校や出版社などが並んでいてちょっとした文教区という感じだ。
故宮関連の歴史的な建造物も並んでいる。
竜爪槐も芽吹いている。赤い壁は小学校。
北池子小学校の門。
立派な建物もいくつかある。
並木が緑に包まれるまで後少し。
夏にこの通りの木陰を歩くのが気持ちよかったことを思い出す。
東京に歌舞伎町があって新宿御苑があるように、北京にも汚い路地ときれいな公園がある。北京も東京もいろいろな顔を持つ大都市だ。
この時期に外を歩くのは東京だと花粉のためにつらいのだが、北京では花粉は無い。ただ問題は、雪のように柳の綿が舞っている。柳絮(りゅうじょ )というもので、タンポポの綿毛のように柳の木の種を飛ばしているのだそうだ。中国語だと、リュウ・シィという感じ。すごく細かな綿が粉雪のように舞っている。大きなものは吸い込まないが、細かな綿毛は吸い込んでいるのだろう。時々くしゃみがでる。