朝陽門そばの駐車場
車は憧れ
若い人と話していると、車の所有欲が強いことに気がつく。これが東京であれば、持つに
越したことはないが、駐車場、税金、メインテナンスなどを考えると賢い選択ではないという
意見もあるだろう。不動産の所有と賃貸とどちらが得か、と同じように車についても冷静な
判断ができるようになったということだろう。中国ではそんな声はあまり聞かれない。
みんな一様に欲しいという。
北京の交通機関
地下鉄は一部のみカバーしているので、多くの人にとって、足はバスということになる。
地下鉄もバスも朝晩の混雑は東京と変わらない。あまり快適でないのは事実だ。
でも、日本でもどこでもそうだが、車は実用的な価値のために持つのではない。豊かな
生活の象徴だったり、デートの小道具だったり、趣味の対象だったりする。車を持ちたい
という願望は中国に限ったことではない。世界共通の豊かな生活のシンボルだ。日本にも
かつてそういう時代があった。
中国の自動車産業
2006中国の自動車のの生産、販売はそれぞれ727万台となり、日本の生産の1100万台に
迫ってきている。毎年30%程度の成長をしてきているので、これが続けば、日本を抜いて
世界二位の自動車大国になる日も近い。ほとんどの会社が国営企業と外資企業の合弁だが、
民族系の自動車会社が低価格を武器に生産台数を伸ばしてきている。奇瑞汽車(安徽省)が
代表だがすでに国内二位の地位を固めたという。今後、民族系のメーカーから低価格の車が
充実して、新しい市場を開拓することで、さらに販売台数は伸びると予想される。
車は赤でないの?
写真の駐車場だが、私が気になったのは、赤い車が少ないこと。あれほど赤が好きな国民が
車だけは赤が嫌いということ?車は黒いとか、シルバーとか固定観念ができているってこと?
自問は続く。