何も食べないでコーヒーを飲むと胃の粘膜を傷つけると聞いたことがある。それで朝の1杯目のコーヒーは牛乳や豆乳を入れて飲んでいる。最近は、健康のコーヒーの健康効果も指摘されているが、カフェインが胃を刺激して胃を傷つける可能性については情報がなかったので、空腹でのブラックは避けてきた。
この問題について、回答している記事を読んだ。カルフォルニア大学の教授によれば、胃は非常に厚い粘液層に守られており、コーヒー程度のものではその防御を破ることがないそうだ。仮に濃縮したコーヒーであっても何の問題もないと言う。これで安心して朝の一杯目からブラックで飲めるようだ。
記事によると、コーヒーは問題はないが、いくつかの物質は影響がある。アルコールやタバコの煙、非ステロイド系抗炎症剤などは、胃の防御状態を変えて、粘膜を傷つけることがあるようだ。想像するに、ここで言うアルコールもビール程度のものではなくて、強いハードリカーを言っているのだろうか。何の説明もなく、アルコールがと書いているのでそこのところはよくわからない。最近はハードリカーをロックとかストレートで飲むことはないので、もしそうなら大丈夫だ。
昔、上司にコーヒーを飲まない人がいて、その人の説では、コーヒーは焙煎しているので、つまり焦げたものなので、それを飲む事はがんにつながると言ってコーヒーを飲まなかった。それを横目で見ながら、なんとなくその理屈は筋が通っているように思えたが、コーヒーが好きなので止められずにずっと飲んできている。と言うよりも朝から晩までコーヒーを飲んでいた。
それがこの10年ほどはコーヒーの健康効果がメディアなどで取り上げられることが多くなり驚いている。健康に悪そうだが、我慢して飲んできたものが実は健康に良いとわかって安心もした。昔の常識が覆されることが多いが、コーヒーの害も同様だ。
コーヒーに含まれているカフェインは血圧を上昇させる事は知られているが、カフェインの効果は数時間で出てしまうために大きな問題ではない。健康に関する情報では、1日4杯程度のコーヒーのカフェインは問題ないようだ。もちろん、カフェインの耐性が人によって違うので、この4杯は多分上下するだろう。
そのカフェインの問題を除けば、コーヒーは、心臓疾患のリスクの低下や肝臓がん、前立腺がん、乳がん、大腸がんなどの多くのがんの予防になることが研究の結果明らかになってきている。好きなものが健康食品として飲めるから最高だ。
そのようなコーヒーの健康効果の情報が溢れているので、コーヒーも何の罪悪感もなく飲んでいる。しかし1日4杯程度が気になって、そこを超えて飲む時はデカフェにしている。昔はデカフェは紛い物のような気がして飲む気がしなかった。今は、特に味に変わりは無いと思って飲んでいる。これは、多分自分の健康被害に対する恐怖感が舌や鼻を黙らせているのだろう。ネスプレッソでは、半分だけデカフェというものもあるので、これも飲んで杯数を増やしている。