サグラダ・ファミリア

by Shogo

サグラダ・ファミリア教会を知ったのは、カメラ会社の広告だったような気がする。調べてみても、1980年代のサントリー・ローヤルのランボー編と同じシリーズのCMにガウディ編があり、そこにサクラダ・ファミリアが少し出てくるが、それではない。最初にサグラダ・ファミリアに行ったことと、時期的に合わなないのだ。確信はないが、なんとなくミノルタの広告だったような気がする。

その広告で知っていたので、新婚旅行でスペインに行ったのは家内の希望だったが、個人的にもバルセロナのサグラダ・ファミリアとマドリッドのベロニカは見てみたかったからだ。

初めて行ったサグラダ・ファミリアは、離れてみると巨大な建築物だったが、内部に入ると、石切場の作業場だった。それから、塔の上部の狭い回廊を歩くと爬虫類か何かの生き物の体内を歩き回っているような気がした。それは、サグラダ・ファミリアの特徴のひとつは、自然をデザインに取り込んでいるからだ。ガウディは、有機的な形態や石や木などの自然素材を使用し。教会の塔は木をイメージしてデザインされており、石に枝や葉が彫られているからだと思われる。アールヌーボーの要素を取り入れられ、自然の影響を大きく受けている。

サグラダ・ファミリアは1882年に着工されたが、ガウディがプロジェクトに関わるようになったのは1883年のことである。1884年に主任建築家に任命された彼は、1926年に亡くなるまで40年以上にわたってこのプロジェクトに携わることになる。ガウディのビジョンは、建築的要素を用いて宗教的な教えや物語を伝える「石の聖書」を作ることだった。

サグラダ・ファミリアは、自然の象徴を取り入れたファサードも有名だ。キリスト降誕のファサードは、中央に大きな門があり、その両脇に天使や動物の彫刻が施された小さな門が2つ並んでいる。反対側の、栄光のファサードは、聖人の彫刻と最後の審判のシーンで飾られている。

教会内部も外部のベージュ色の自然石の質感と色と違って、白の世界だ。そこに、色とりどりのステンドグラスから差し込む光で照らされていて、まったく違う印象だ。

主祭壇には大きな聖家族の彫刻があり、屋根を支える柱やアーチが白く壮大だ。モザイク画や彫刻、壁や天井の複雑な模様など、ガウディの他の建築と共通する。

サグラダ・ファミリアは1世紀以上にわたって建設が続けられ、いつ完成するかわからないと言われた。しかし、コンピュータ技術の進歩で建設が進み、2026年の完成が予定されている。

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