カドミウムと鉛がチョコレートに含まれている

by Shogo

アメリカのコンシューマーレポートが、ダークチョコレートを調査して多くの製品にカドミウムと鉛が高濃度で含まれていることを発表している。28ブランドのダークチョコレートのすべてからカドミウムと鉛を検出して、そのうち23ブランドについては、1日に28グラム食べると有害であるレベルを超えると言う。

同誌は 5ブランドを安全な選択として推奨している。これらは、あまり日本で見たことがないようなブランドだ。一方、カドミウムや鉛の値が高いものの中には、Lindtのように日本でも見かけるブランドもあった。Lindtはスーパでも売られていて、以前はよく食べていた。あまり気持ちの良い情報ではなかった。

チョコレートは血圧を下げる効果があると言うことで、高血圧の母にもプレゼントして毎日食べるように勧めているし、自分でも毎日でないにせよ食べている。最近は、明治のダークチョコレートなので、これは検査対象ではないので濃度はよくわからない。

カドミウムや鉛の量が多いのは、ココアの含有量の多いダークチョコレートに限られ、ミルクチョコレートは低濃度だと言う。2018年にアメリカ食品衛生局が行った調査では、ダークチョコレートには、1オンス当たり平均7.6マイクログラムのカドミウムと0.8マイクログラムの鉛が含まれており、製品によってはその3~4倍も含まれていたそうだ。

自然に存在するカドミウムや鉛は、多くの食品に含まれるが、どうしてチョコレートに多く含まれるのかは、記事では説明がなかったのでわからない。どうしてだろうか。

では、どの程度のカドミウムや鉛の量が安全かと言うと、ヨーロッパの安全基準では、体重70キロの人は1日にカドミウムを21マイクログラム以下にするべきと定められている。一方、アメリカの安全基準は厳しくて、1日に6マイクログラム以下の基準となっている。日本の食品安全基準では、体重1kgあたり、1週間で7マイクログラムと定められているために、体重が70キロなら1週間で490マイクログラムとなる。1日あたり70マイクログラムで、これはヨーロッパやアメリカの基準とは桁が違う。なぜ、日本は基準が緩いのだろうか。

カドミウムや鉛のために、チョコレートあまり大量に食べない方が良さそうだ。カドミウムや鉛はチョコレートだけから体に入っているわけではなく、他の食品や水からも私たちは取り入れている。しかし、28グラム程度であれば、毎日食べても安全だと言うが、そもそもそれほど食べていないので大丈夫そうだ。他の研究によれば1日10グラム程度のダークチョコレートで十分な健康効果があるとされている。結論としては、他のものと同様に同じものを大量に毎日食べないということが安全策と言うことだ。

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