デジタルマーケティングの始め方

by Shogo

デジタルマーケティングに具体的に取り掛かりましょう。しかし、最初に始めることは、インターネットに広告を出すと言うことではありません。それは、まだ先です。まず、自社のおかれている環境と現状を知り、マーケティング戦略を組み立てることから始めましょう。マーケティングとは、売れ続ける仕組み作りであって、短期的な販促ではありません。

自社の強みの把握とポジショニング

自社の商品・サービスの強み・差別化ポイントを再確認しましょう。何が、提供できる価値ですか?それは、競合会社に対して優位性を持つものですか?つまり、他社と比べたときに、買いたくなる点はどこですか?

これが定義出来たら、自社の魅力を、顧客の心の中に位置づけるようなキーフレーズを考案しましょう。マーケティングでは、ポジショニングと呼ばれるプロセスです。それが、これから始めるデジタルマーケティングの核になります。競合会社の広告やウエブも分析して、最適な表現を磨くことも重要です。

既存顧客のリスト化

現在の顧客を把握していますか?継続顧客が多いのでしょうか、新規が多いのでしょうか?その顧客の購入回数や頻度が分かっていますか?また、その既存顧客とeメールなどを使ってコミュニケーションが取れますか?

これができていなければ、顧客のデータベース化を進め、既存顧客をしっかりと離さない方法を確立しましょう。既存顧客の維持コストは、新規顧客獲得コストの1/5と言われます。

顧客のアンケート

自社の強みや差別化ポイントが顧客から求められるものかどうか、伝わるのかどうかの確認も必要です。大規模な調査を行わなくても、既存顧客へのeメールや自社ウエブでアンケートを行っても良いでしょう。アンケート回答者に景品を進呈することでプロモーションにもなります。

現状の情報発信の点検

広告ではなく、自社のウエブやSNSを使っての情報発信をしていますか?自社の商品の強みや魅力を伝えるコンテンツを作っていますか?

一方的な押し付けにならないように、商品の使い方やユーザーの声などについて、顧客が興味を持つようなコンテンツが必要です。また、同時に、SNSも自社アカウントから、そのようなコンテンツの情報発信をしましょう。もし、反応があれば、返事のコメントは必ず返してください。コミュニティに企業として参加し続けることが重要です。

ウエブ解析

Googleアナリティックを設置して、自社ウエブサイトのページビュー、直帰率、ユーザー属性の分析も行いましょう。デジタルマーケティングを、本格的に開始する際には、現状の数値を把握し、これの改善を行います。デジタルマーケティングとは、数値を使って、施策を改善し続けることです。

店舗の場合

もし、店舗がある場合には、ウエブのトップに店舗のアクセス情報を必ず分かり易く配置します。スマホなどで検索する場合に、店舗へのアクセス方法を探すケースが多いからです。

同時に、Google マイビジネス登録は必ず行いましょう。Google 検索や Google マップ上に店舗情報が表示されるようになります。これにより、ウエブでのプレゼンスが向上します。

デジタルマーケティングの様々な手法を取り入れる前に、今回述べたような、自社の現状把握とポジショニングの決定をまず行いましょう。そして、基本的な情報発信のためのウエブとSNSの整備も必要です。

【広島経済レポート寄稿文】

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