Fitbitの睡眠モニターは、正確なのだろうか?

by Shogo

もうずいぶん長い間、活動量計を使っている。最初は、Nike+ FuelBandだった。この時点では活動量に少し興味があっただけで、どちらかと言うとファッションに近かった。

しかし、2014年に、エプソンが手首で心拍数を測れる時計を出したことで、有酸素運動の量を測るためにEpson PS-500Bを、発売時に購入した。ただし、問題があって、週に何度もiPhoneとのBluetoothの接続が切れてしまう。これにイライラして、2年ほどして、同様の心拍計がついたFitbitにスイッチした。これを使って、毎日の運動量や有酸素運動の時間をモニターしている。これがあるおかげで、歩数や有酸素運動の時間が少ない時は、夕方や夜に早足で歩いたりして、目標までの帳尻を合わせる。ちなみに目標は歩数で1日12,000歩、有酸素運動で30分だ。Fitbitがこれをモニターしてくれているので、毎日の運動に励みになる。

今の生活の中でどうしても必要なものを問われると、iPhoneとFitbitと答えるだろう。だから、Fitbitは手放せない。確実に健康に効果がある。仕事をしている時も、1時間に250歩歩いていないと、毎時50分に歩くように知らせてくれる。どうしても、仕事や授業で歩けない時を除いて、すぐに立ち上がって、少し歩くようにしている。目標があり、それに向けて少し歩くか走ることで健康に確実な効果があると感じている。今の3代目のFitbitも、もうすぐ2年なので経験的に言うとそろそろ寿命。確実に後継機種を購入することは間違いない。

ただし問題は、このFitbitについてくる睡眠モニターだ。自分ではよく眠ったつもりでも、Fitbitの睡眠結果によれば、「やや低い」とか表示されて、それで疲れを感じたり頭痛を感じたりしてしまう。見なければ良いのだが、iPhoneのアプリのダッシュボードで、真ん中にでかでかと睡眠結果も出てくる。しかも不安なのは、その結果がどの程度正確なのかもわからない。

Fitbitには満足していて、生活費必需品だが、睡眠モニターはいらないと感じている。

睡眠について関心を持って、調べてみた。睡眠には、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠があるという。Fitbitでも同様に、この3つの睡眠のステージの時間が表示される。それ以外に睡眠中に目覚めた状態の時間も表示する。だから、Fitbitは、睡眠を4種類に分類している。そして総睡眠時間は、眠ってから起きるまでの時間から、目覚めている時間をひいた、ネットの時間を睡眠時間としている。これに、さらに同年代の人の傾向と比べて、ベンチマークを知らせてくれるので参考にはなる。

深い睡眠は、筋肉修復を行ったり、代謝機能の回復を行ったりするから、身体の機能の回復には重要な時間だそうだ。レム睡眠の時間に夢を見るらしい。この時間には、体は眠っているが、脳は起きている状態で、記憶や感情に関係する事を脳が行っているという。それは記憶や感情の情報を整理したり、必要な情報を脳に定着したり、不要な記憶や感情を消したりする時間らしい。

自分の睡眠パターンを見ると、この重要な深い睡眠とレム睡眠の時間が短く、あまり何の機能も果たしてない浅い睡眠が多い傾向がある。これが、まず、Fitbitの睡眠モニターで精神的に傷ついてしまう第一点。

睡眠のサイクルは90分と言うことで、確かに私も90分程度で夜中に目が覚めることがある。これは自分でも認識しているのでFitbitに教えてもらう必要は無い。90分の睡眠サイクルが、4、5回続いて1日の睡眠となる。一般論として早い時間帯でのサイクルの時に深い睡眠が多く、後半のサイクルではレム睡眠が多くなるとされている。しかし、私の場合は必ずしもそうなっていない。これが傷つく第2点め。

睡眠を正確に測るためには、実験室では、顔や首にセンサーをつけて目や脳の働きをモニターするそうだ。もちろんFitbitにはそのようなセンサーはなく、鼓動数を手首で計って、睡眠をモニターしている。これでは、正確な睡眠の質を測れないという意見もネットにはある。これには、Fitbitは反論できるのだと思う。なぜなら、膨大な数のユーザーのデータを蓄積しているから、アルゴリズムを洗練させている。これについては、複雑な話なのでどちらかよくわからない。

睡眠モニターの罠

最近、Fitbitが薦めるのは、プレミアムの契約をして、さらに詳しい睡眠のレポートを見ましょうということだ。毎月650円だ。これに契約してしまうと、さらに、この睡眠測定の罠にハマってしまいそうだ。Fitbitの睡眠の結果を気にしなければ良いとわかっていても、気になってしまう。これは、Fitbitが悪いわけでない。

Fitbitは、優れた商品で手放せないが、睡眠モニターは不要かと感じている。もちろん、FitbitのiPhone上のダッシュボードを編集して、非表示にすれば良いだけだが、そうしても多分気になって見てしまうのだろう。

Fitbitは、最近、Googleの傘下に入った。Googleは良い買い物をしたと思う。今後も、さらに発展する会社だと思っている。

ちなみに使っているのは、Fitbit InspireでApple Watch のように時計の形をしていない点が良いと思っている。

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