運動と飲酒の関係

by Shogo

運動と飲酒には関係があると、アメリカで行われた研究で発表された。定期的にトレーニングして有酸素運動している人は、そうでない人に比べるとかなりの程度のアルコールを飲む傾向があることがわかった。この研究は、約4万人を対象に行われた調査で、サンプルの数から言って信頼性が高いと思われる。

定期的な運動をして健康で体力のある男女は、運動しない体力のない人に比べて中程度が大量の飲酒をする可能性が2倍も以上もあると言うことだ。

この研究はテキサスで行われ、Medicine & Science in Sports & Exerciseに発表された。

研究参加者は、トレッドミルによる有酸素運動の体力テストと健康診断とともに、運動や飲酒習慣などについてのアンケートに答えている。4万人の参加者のうち、週に1回以上飲酒をしている人の記録のみを分析対象とした。

この結果、健康な人ほど酒を飲むことがわかった。最も健康な女性は、有酸素運動能力の低い女性の約2倍も適度な酒を飲むことがわかった。適度な飲酒とは1週間にビール、ワイン、スピリッツをグラス4杯から7杯を飲むことだそうだ。私の見方では、これは適度な飲酒と言うよりも軽い飲酒といった方が良いのかもしれない。

最も健康な男性は、健康度の低い男性に比べて、週に14杯までの適度な飲酒者である可能性が2倍以上あった。週14杯だと、それなりに飲んでいることになる。

大酒飲みの定義は、女性で週に8杯上、男性で週に15杯以上飲むことだ。この大酒飲みに当てはまる人も、健康な男女の可能性が、健康でない人より、少し高かったと言う。

一般論としては定期的に運動して健康に留意している人は、喫煙や食事について注意している可能性が高い。しかしながら飲酒に関しては、そうでもないと言うことがここからわかる。

だが、健康だと、酒を飲むと言う因果関係をここから読み取るのは難しいのではないだろうか。むしろ健康で運動を良くするような人は、社交的で人と会ってお酒を飲みながら食事を楽しむと言う習慣が多いと言う事だけで、直接の関係は無いのかもしれない。

一方で、運動したりして体が疲れたときには酒を飲みたくなる事は、個人的な経験からも理解できる。だから、その程度の心理的なことだけのことかもしれない。

医学誌に発表されている研究結果だが、ここから読み取れる事はあまり無いように思われる。健康だから、たくさん酒を飲むようになると、この結果を読むべきではなくて、たまたま酒を飲む機会が多いだけだ。まして、最初見出しを見たときに誤解したような、運動をよくすると、酒の消化吸収に強くなるというような研究結果ではない。

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