難聴と健康の関係

by Shogo

年に1回の人間ドックで、毎年マイナーの指摘はあるのだが、今年ショックだったのは、高周波の音の聞き取りが悪くなっていることだった。人の話し声などのような低周波の音については問題ない。だが、そのような症状が現れたことについては、心配になった。確かに最近家族からテレビの音が大きすぎると指摘されることが多い。医者の話では、加齢であって、心配するほどのことでもないと言われた。確かに加齢の問題はあるが、長年ヘッドホンやイヤホンを使ってきたことによる影響も考えられる。

そんな中で丁度、聴力の問題は、単にコミュニケーションの問題ではなく、心と体の健康に大きな影響があると言う記事を読んだ。ジョン・ホプキンス研究所などが行った大規模な研究があり、難聴が、認知症・うつ病・心血管疾患のリスクと明確な関係があることが証明されていると言う記事だ。

聴力が失われると、5年以内に認知症の確率が50%高くなり、うつ病の確率が40%高くなると言う。アメリカでの、その研究によれば、認知症になった人の3,2%、転倒して重傷を負った人の3.57%、うつ病の治療を受けた人の6.88%が難聴だった。

基本的に難聴は病気とみなされていないために、補聴器は健康保険ではカバーされない。このために補聴器はかなり高額である。難聴の程度がかなり進むと、障害者とみなされて一部の市町村では補聴器購入の補助を受けられる制度もあるようだ。ただし、これはほとんど聞こえないような程度の進んだ難聴の場合だけである。そもそも、まだ補聴器を必要としない私には当てはまらない。

そこで思ったのは、加齢による聴力の低下は避けられないが、ヘッドホンの音量による耳のダメージは避けなければいけないことだ。コンサートなどで大音量の音にさらされると、その後しばらくは聴力問題が起こるのは事実である。なるべく、イヤホンの音量を上げないようにと思うが、交通量の多い道路のそばや街中ではどうしてもヘッドホンの音量上げてしまう。

このようなことを考えると、ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンが必要な気がしてきた。AirPods Proはノイズキャンセリング機能が追加されているイヤホンなので、これに買い換えることも検討すべきかと思う。目や耳といった感覚器官は、生きていく上では重要な機能を持つ上に、体と心の健康に大きな影響があるようなので、これを大事にするためにある程度のお金をかけても仕方がないだろう。また、ガジェット購入の理由を見つけてしまったようである。

You may also like

Leave a Comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください