画角の好み

by Shogo

年齢で画角の好みが変わるという説があるが、最近の個人的なレンズ選択を見ているとそれが正しい気がしてきた。元々はライカでは35mm一辺倒。絞ってノーファインダーも含めてピント合わせなしで撮って来た。ファインダーを覗いて構える時もピントではなく水平だけを気にしていた。

それが最近は外出時につけるのは50mmのレンズということが多くなってきた。大抵は一番好きなズミルックス50mmだ。これが少し夕方から出かけるというとノクティルックスに代わる。ここの0.4fの差はあまり関係なくて単に気持ちの問題だ。50mmは他にもライカで2本、非ライカで3本持っているが出番はあまりない。

この画角の好みは年齢で変わるということの意味はよくわからないのだが、最近は風景的な対象ではなく人物を入れた写真が好みになってきたので、それが原因かもしれない。

50mmがなぜ標準画角かは、最近よく読んでいる「写真のネタ帳」のここに詳しい。説がいくつもあるということは決定的な理由がないということでもある。

その「写真のネタ帳」では、肉眼の視野に近いとする説、対角線長に基づくとする説、レンズ特性による説を説明して、それから本来の正方形に対しての対角線長として50.9mmを導いている。つまりレンズのイメージサークルに入る正方形の対角線長としての50.9mmなのだが、個人的には現在のライカ版のフィルムサイズができたときに作りやすいレンズが50mmで使ってみたらよい感じかなということで50mmが標準になったいうのは技術者を軽く見ているのだろうか。

どちらにせよ、このところ50mmが心地よく、今まで使っていたズミルックスやズミクロンの35mmはお留守番が多くなった。

 

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