春節向け花火屋

by elmarit

今週は比較的暖かい日が続き、最高気温も7度、8度まで上がっていたが、今日から最高気温が零下5度という日が2日続くとの予報だ。今週は暖かかったので少し歩いて花火屋の写真を撮った。

春節といえば、色々なキーワードがあるのだろうが、その中の上位は花火と爆竹。このところあちこちで、仮設の花火屋を見かける。日本で言えば正月前にしめ縄や松飾などの正月用品の路面店ができたり、ヨーロッパで言えば街角にクリスマス・マーケットができたりというのと同じことだ。

花火は北京では数年前まで禁止されていて、今は春節の時期だけ解禁されるようだ。ただし、中心部の第二環状高速の内側は今でも禁止のようだ。しかし厳密には守られていない。昨年も第二環状高速の内側でも春節前後に花火の音が聞こえた。この花火というのも日本で言えば大きなイベントで花火を上げる際に使うような巨大なものらしく、平気で数十メートル上がって爆発する。日本だと資格が必要なものだろう。

この周辺は火気厳禁だが、そんな巨大な花火を取り扱ってけが人が出ないか心配だ。いやきっと毎年かなりのけが人が出ているだろう。売られている花火も多種だが、それでも北京市内では規制がありあまり大きいものは買えないので周辺の省まで出かけて、大きい花火を買ってくる人も多いようだ。

旧正月の1日を迎える瞬間には無数の花火が上がり、昼間のような明るさになるそうだ。春節の期間中には花火の音で家庭での会話が成り立たないほどの音になると聞いた。

一家庭あたりの購入額はもちろん家庭によって違うのだろうが、同僚の住むマンションの隣人は日本円で16万円相当の花火を買い、使っていない浴室の天井まで積み上げているそうだ。それほどまで花火にかける情熱の意味が私には理解できない。

ただ、考えようによっては、正月に家族だけでおいしいものを食べようというより、みんなで花火を打ち上げて近所の人と一緒に楽しもうという考えだとしたら、なかなか中国の正月の過ごし方は良いのかもしれない。

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