上海の新天地にある上海料理店は、北京にも二店舗あるようだ。三里屯の方の店に行った。場所は、太平洋百貨店の裏のクラブなどが集まっている辺り。
店の周辺。
内装などは洋風のレストランのようなイメージで、しかもやや古い時代というような雰囲気。ちょっと見ると中華の店には見えない。
今回もほとんど写真は撮っていないが、最初の方で食べた鴨の肉の前菜。
やはり前菜で、高野豆腐のようなものを甘辛く煮てある。
桂魚という魚のから揚げ餡かけ。
鶏肉のスープに入っていた丸ごとの鶏の足をいただいた。出がらし風になっていて、味がさっぱりしていて、それなりにおいしかった。
他に、こちらで評判の良いかに味噌豆腐や豚肉の角煮もあったが写真はない。
何回も書いているが上海料理の方がおいしい。この店も上海で初めて食べた時はすごくおいしく感じた。最近は他の上海料理にも何度も行っているので、それほどの感激がない。
上海料理は今から100年少し前に江南地方のおいしいと言われる料理を集めてできたと言われている。それだけ、おいしいものが集まった料理なのでおいしくて当たり前なのだろう。日本人の口にも軽めのさっぱりとした味付けが合う。北京などの北のほうの中国の人には、すごく甘く感じて好きでない人も多いそうだ。
上海料理の成り立ちにも中国の過去の不幸な歴史が関係しているそうだ。アヘン戦争というイギリスの国家的な犯罪から始まった一連の出来事の結果、日本も参加して、一寒村に過ぎなかった上海のエリアに租界ができ、そこが巨大な都市に発展して行った。それから、周辺の著名な料理を中心に上海料理ができたそうなので、上海料理の由来に日本も関与したとも言えるのかもしれない。
中国の歴史と日本の歴史は漢の時代の漢委国王の金印以来あるいはそれ以前からずっと絡み合ってお互いに大きな影響とその結果を残してきた。それはこれからも変わることがないのだろう。