俗説の間違い2

by Shogo

知り合いにヴィーガンの人が3人いる。2人は男性、1人の女性。彼らと食事をするときは場所の選定が難しい。だから、相手に任せることにする。思いもかけないようなものが食べてはいけないからだ。例えば麺類は、魚をだしに使っているからダメだと言う。出汁がダメなら日本食では大抵のものが食べられない。それでタンパク質が足りないかと心配になって聞くと大丈夫だと言う。本人はそう言っていてもこちらは、アミノ酸スコアが低いものばかり食べていると、いずれタンパク質不足になって、ヴィーガンをやめるに違いないと思うこともある。

20種類あるアミノ酸のうち体内で作られない9種類のアミノ酸のイソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・バリン・ヒスチジンは、植物由来ではなく、動物や魚から摂るしかないと思っていたからだ。

この9種類のアミノ酸が含まれている程度を表すのが、アミノ酸スコアだ。アミノ酸スコアが100という満点な食品は、肉類、魚介類、乳類、卵類でヴィーガンが食べてはいけないものばかりだ。植物性のものでアミノ酸スコアが100になっているのは知っている限り玄米や大豆しかない。

それをたくさん食べるにしてもヴィーガンでは健康を維持するための必須アミノ酸のバランスが足りず、動物や魚のタンパク質が絶対に必要だと信じていた。

しかし、栄養学者によれば、豆類、穀類、ナッツ類などの植物性の食品を毎食食べていれば、必須アミノ酸をバランスよく摂れると言うことだ。

勝手に相手の健康のことを心配しているが、当人たちは当然そのようなことも確認済みで、そのような食品をたくさん食べているのだろう。

人間というのは、特に私などは、一度刷り込まれたことがなかなか抜けない。人間の体は、動物性の筋肉でできているので、それを構成するためにはどうしても肉類や魚類のタンパク質が必要なものだと思ってしまう。これが事実と違う事をようやく知った。

たぶん、そのような思い込みがたくさんあって、間違っていることも多いのだろう。と言うことで他人のやっていることを間違っていると決めつけないほうがよさそうだ。知らないことが多過ぎる。

今日は後期試験だが、担当の監督業務はなく、卒論の最終確認のために大学へ。

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