中国の英語教育

by Shogo

週末の買い出しにスーパーに向かう途中、前から気になっているポスターを見かけた。この広告表現は前から使われている。この表現がずっと気になっている。この会社、English Firstは積極的な大手と見えて、あちこちで広告をよく見かける。

この表現、白人の英語がネイティブの英語教師と思われる男性を、生徒と思われる中国人の女性が、手首をロープで結びつけている。英語がネイティブな教師を独占できるということを表現していると思われる。

気になるのは、この表現が数年前、東京を中心にスクールを提供している「マンツーマン英語GABA」という会社が使っていた広告表現と酷似していること。日本の場合はロープのところが手錠だった。それ以外は男性教師と女性生徒という組み合わせということも含めて同じだ。

日本の広告もアメリカとよく似たものがよくある。それが偶然なのか意図的な模倣なのか、かつて見たものを無意識に再構成したものか。このケースは似すぎているし、昨今の日本と中国の交流や人の往来を考えると、偶然とは考えがたい。意図的か無意識な模倣だろうと推定できる。現時点の中国で、広告の著作権やアイディアの模倣が法的や道義的な問題と考える人は少ないだろう。でも、広告のプロとしての誇りや意地はないのだろうか。そんなことは忘れて使いたくなるほど、この表現はインパクトがあるということか。

中国の子供の教育は、最近の日本のゆとり教育から比べれば軍隊並みらしい。朝早くから夜遅くまで学校があり、宿題もかなりの量がでると知人が言っていた。それに加えて、中国の英語教育熱はかなりのものがあり親も含めて、英語には力を入れるようだ。英語学校の競争もきっと激しいのだろう。

書店に行けば、英語教育本のコーナーの広さに驚く。しかもさらに驚くのは小学生などの低学年児童用の教材の数だ。教育熱心な中国にあって、なかでも英語教育は重要なようだ。

中国にも英検のような制度があり、大学を卒業するためには4級に合格しないといけないそうだ。日本の英検と違い、1級が最も初級で4級は結構難しいと知人も言っていた。

就職に関しても英語で働く欧米系の企業は人気が高いそうだ。日系企業は、外資系企業だが外資系企業とは呼ばれないと言う。外資系と言えば、英語を使って働く欧米系のことらしい。これは英語信仰の結果とも、欧米系企業だと実績によっては昇給や昇進が早いとかトップまで行けるなどの人事政策の違いだともいえるかもしれない。

外は寒いし、冬もまだまだ長いので、スーパーで買い物のついでに花を買った。

写真の白い水仙。

一人暮らしの殺風景な部屋のそこにだけ甘い香りと春が来た。

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