DVDを買って、よく映画を見ている。DVDを売っているのは、正規のお店以外に、怪しげなお店もあるし、道ばたでも売られている。売られている映画は、日本で公開前の最新作から過去の名作まで何でもある。全く知らない映画もあるが、それはだいたい最新作で私に情報が無いだけだったりする。
価格は、プラスティックのケースに入っているものが10~20元、道ばたでよく売られている紙のジャケットに入っているものが5元。先日、「ブレードランナー」のDVD5枚入りのボックスを日本で買ったのだが、価格は1万円を軽く超えていた。それを考えると価格の違いがお分かりいただけるだろうか。日本では数千円するDVDが、こちらでは安ければ75円ということだ。正規のものでも35元程度なので、日本よりは圧倒的に安いので、非正規品の価格はそうなっている。
非正規であっても、映像や音声に何ら問題は無い。いくつかパターンがあって、単にビデオのように再生するだけで中国語の字幕が入っていて、音声や字幕が選択できないものもあれば、オーサリングされていてメニュー画面から字幕の種類や音声を選べるものもある。また、メニュー画面からは選べないが、リモコンで操作すると、字幕が変わって、その字幕が12カ国語も入っているDVDもある。
人間は弱いものなので、悪いこととは知りつつも価格が安いものを買っている。これもみんなで渡れば怖くないと同じでみんなやっているから、自分一人くらいやっても問題ないとつい思ってしまう。はい。私は弱くて、悪い人間です。
BOXもある
CSI NYの17枚入りボックスは、シーズン1とシーズン2が入った17枚組で170元。2600円程度だった。今テレビではシーズン3をやっているので、前のものが見たくてつい買ってしまった。
なぜかフランス語
この映画はアメリカ映画なのだが、ジャケットはなぜかフランス語。工場で手に入ったジャケットのデザインがフランス向けのものしかなかったのだろうか。
DISKもしっかり印刷
多くはDISKも印刷されていて正規品と区別がつかない。
こんな感じで売っている
道ばたで5元で売られているのはこんな感じだ。もし内容に問題があっても、お店ではないので苦情を言って交換などはしてもらえない。でも今まで一度も問題があったことはない。
問題があって見られないとか映像や音声のクオリティに問題があるということは全くない。昔、アメリカの道ばたで売られていた映画館でビデオ撮影したものをビデオやDVDにしたものではなく、正規のDVDの映像・音声を盗んで作ったものに間違いない。
ただ不思議なのは、いくつかで英語字幕で映画を見たのだが、その字幕の英語は意味は音声とは近いのだが全く違う言葉になっている。想像できるのは、他の言語の字幕を英語に翻訳しているのだろうということ。それ以外に的確な説明は思いつかない。
ということを考えると最終的なDVDの製品より前の素材が流失して、非正規品のDVDが作られているのだということだ。ただ、オーサリングしたり、字幕を入れたり、パッケージやDISKを印刷したりと手が込んでいるのである程度の規模の偽造工場がどこかにあるのだろう。
また、コンピュータのソフトも偽造が大量に出回っていて、昨年、Windows Vistaが出てすぐの時に道ばたで8元で売られていたのには驚いた。