首都博物館

by Shogo



首都博物館  外部に突き出た円筒形がデザインポイントのようだ



外部まで突き出た円筒形は劇場になっている

首都博物館で古今の書画展をやっているそうなので見学に出かけた。撮影禁止なので写真はないが、書、人物画、動物画、風景・植物画などに分かれて展示されており、さすが中国の伝統を感じさせる展示会だった。土曜日ということで見学者も多く、何人かの模写をする人を見かけた。

北京の歴史と風俗

首都博物館は天安門から地下鉄で10分程度の西側にあり、北京に関係するものが展示されている。常設展示は、北京で出土したものや歴史関連、風俗など多岐にわたる。特に風俗は、結婚式や春節のお祝いなどが実物を使った部屋を再現したり、街の模様をジオラマ風に展示されていた。撮影可能だったので気に入ったものをいくつか紹介。

1世紀から3世紀にかけての土器の人形。なぜか可愛く見える。

こちらは時代が下って、唐の時代の人形。プリミティブな素朴さがなくなり、やや面白みにかけるが、表情が興味深い。



天安門から出土した柱の基礎。清の時代のものだからそう古くはないが、彫刻が華麗だ。

やはり清の時代の獅子。よく見かけるものに比べると力強い生命力を感じる。

一番面白かったのがこれ。科挙の試験の用紙。字がきれい。

科挙の試験は隋や唐の時代から苛烈な試験でこの合格にために多くの人がそれこそ人生の全てをかけて受験勉強したという話を聞く。現在も一人っ子政策の一人っ子への教育熱はすごく書店にも幼児教育から受験関連まで本が溢れ買い求める親子で混雑している。また学校も朝早くから夜まで授業があり、宿題も多く、子供の負担は大変だそうだ。勿論、両親にとっても負担なので、このために子供を持たないと決めるカップルもいるようだ。これも科挙の試験の歴史のある国だからかも知れない。何しろ千数百年にもわたって受験戦争をしてきた国だから当然なのだろう。

首都博物館には、まだまだ、面白いものがたくさんあったが、本日はこの辺りにして、また次回に。

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