Nan Luo Gu Xiang at night #2

by elmarit

鳥インフルエンザのニュースは大きな問題となり、領事館や会社からも注意を呼びかけるメールが来たし、会社でも話題の中心だ。でも注意すると言われても、結局うがいくらいしか思いつかない。前にはよく行った東交市場には生きた鳥や鳥肉がたくさん売られているので、もう行かないとかしか対策は思いつかない。

今度の19歳の女性で中国での死者は21人だそうだ。最初のニュースには年齢が入っていなかったので老人か幼い子供とも思っていたが、19歳が死亡するなら誰でも死んでしまうのだろう。他の国でもたくさんの症例が政府から発表されており、ベトナムでは死者52名、インドネシア113人だそうだ。人から人へ感染するようにならないことを祈るのみだ。

気を取り直して南鑼鼓巷の続き。南鑼鼓巷の周辺は后海の周辺まで、清の時代には高級官僚や親王の邸宅がある高級住宅地だったそうだ。今でも大きな邸宅がたくさん残っている。ただ、広大な住宅をいくつも細かく分けた部屋に改装された家もたくさん見かける。

南鑼鼓巷の南北の通りは昔ながらの店とバーやレストラン、ブティックなど新しい店が並んでいる。この通りが観光地化、商業地化されたのは、后海が同じように変わったのと同じく、そんなに昔のことではないらしい。

高級住宅街が庶民の町に変わっていったが、そのうちに、通りの南の方に、「過客」という店ができて、外国人を中心に人が集まるようになり、周辺にだんだん店が集まってきたということだ。今でも地下鉄の駅は周辺にはなく、交通の便はバスだけだ。このあたりの事情は、東京の麻布十番と似ているような気がする。

麻布十番も地下鉄ができるまでは陸の孤島のような場所だが、独特の文化があったような気がする。それは古い東京と外国の文化の融合のような新しいトレンドが興る街だったからだ。南鑼鼓巷も中国の伝統と外国の文化が交じり合って新しいものができたので、今では中国人の観光客も集まるようになっている。

単純に巨大資本が作った商業コンプレックスではない街。北京にたくさんできた巨大な開発は入っている店も含めて、どこも同じような街だ。南鑼鼓巷の、中国人の若手企業家が集まって、カフェや新しい店を作っている雰囲気が好きだ。

あるいは、もしかすると中国そのものは、刺激が強すぎるのでオブラートに包んで見せてくれるこの頃合が外国人の私に心地よいのかもしれない。

この項もう一回

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